ケアマネージャーって、介護福祉士や生活相談員出身の人が多いイメージってないですか??
実は看護師でもケアマネージャー(以下ケアマネ)の資格を取得してケアマネとして働くことができます!
この記事はこんな方におすすめ
- ケアマネの仕事に興味がある人
- 看護師でケアマネの資格を取りたいと思っている人
もくじ
看護師からケアマネージャーになる!?
ケアマネってそもそも何??
ケアマネの正式名称は、「生活支援専門員」といいます。
言葉の通り、生活の支援をする専門の人です。
仕事内容としては、介護を必要としている人が、介護保険サービスを受けられるように計画を立てたり、介護サービスを提供してくれる事業所との調整などを行います。
ケアマネは、介護保険で使えるサービスを駆使して、介護を必要としている人を助ける仕事だと言えます。
例えば、自宅に一人暮らしのおじいちゃんがいるとしましょう。
足腰が悪くなり、だんだん一人暮らしが難しくなってきた時、ケアマネに相談します。
するとケアマネは、自宅の掃除や、お風呂の介助などをしてくれるヘルパーさんがおじいちゃんの家にサービスに入れるよう調整してくれます。
なんでケアマネは介護福祉士や生活相談員出身が多いの??
これはズバリお給料の違いです!!
介護福祉士や生活相談員として、正社員で施設などで勤務した場合にもらえるお給料は、だいたい平均14-20万円程度です。
しかし、ケアマネとして勤務すると、お給料は、だいたい20万円前後となります。
多いところでは25万円以上もらえるところもあるそうです。
大幅にお給料アップにつながる!という点から魅力を感じ、資格取得をする人がたくさんいるので、介護福祉士や生活相談員からケアマネとなる人が増えている訳です。
逆に看護師は、ケアマネとして働くとお給料がダウンしてしまうことも多々あります。
看護師は夜勤があったりすると、月に25-30万程度もらえることが多いので、お給料は少なくなってしまいます。
ケアマネに向いている看護師の特徴
ケアマネに向いている看護師の特徴
- 急性期より慢性期が好きな人
- 在宅看護が好きな人
- コミュニケーション能力が高い人
- 人と話すのが好きな人
急性期より慢性期が好きな人
ケアマネは、介護保険に関する業務を担当するので、医療保険とは関わりがありません。
そのため、病院に入院している人と、在宅復帰する際に関わり始めても、状態が悪くなってまた入院した場合は、自分の管轄外になってしまいます。
ケアマネの担当は、要支援・要介護者なので、慢性期の治療の方が好きな看護師の方が向いていると言えます。
在宅看護が好きな人
ケアマネは、要支援・要介護者がよりよい生活を送るための手助けをする仕事なので、訪問看護などの在宅看護が好きな看護師は向いています。
現に私も、訪問看護ステーションに勤務して、ケアマネの資格を取りたいと思うようになりました。
コミュニケーション能力が高い人
ケアマネは、要支援・要介護者、その家族、病院、サービス事業所など、いろいろな人との間に立ち、予定やサービスの調整をしなければなりません。
退院前カンファレンスなどの際は、その場を仕切ってカンファレンスを進行していくこともあります。
そのため、コミュニケーション能力が高い人の方が向いていると言えます。
人と話すのが好きな人
ケアマネは、要支援・要介護者のためのサービスを計画していくわけですが、そのためには、利用する方としっかり信頼関係を築く必要があります。
利用する方の今までの人生、昔していた仕事や趣味、嗜好品などを知っておくことで、余生を楽しく過ごせるようサポートすることができます。
人と話すのが好きな人は、ケアマネに向いていると言えます。
ケアマネの仕事をしている人は、お喋りで話が長い人が多いのは、そういった理由もあるのかもしれません。
看護師からケアマネになると良いところ
看護師からケアマネになって一番の強みは、医療の知識があるということです。
先ほども言いましたが、ケアマネは介護保険に関わります。医療保険の分野とはほとんど関わりがないので、介護福祉士や生活相談員からケアマネになった人と比べると、断然に医療に詳しいです。
医療の知識があるとなぜ良いのか・・・
要支援・要介護者の病気や、現在の治療内容、内服薬の内容、今後の治療方針などがしっかりと理解できると、今後どういう経過をたどるのかが明確にわかります。
そうすると、病院や他事業所との調整もしやすくなりますし、家族への説明もしやすくなります。
試験の受験資格について
以前は、介護業務の実務経験が一定期間あれば、国家資格がなくても受験することができました。
しかし、専門性を高めるという理由から、今は受験資格条件が以前より厳しくなっています。
受験資格
- 国家資格に基づく実務経験(介護福祉士、看護師、言語聴覚士などの経験が5年以上かつ900日以上)
- 相談援助業務経験(施設などの生活相談員などの経験が5年以上かつ900日以上)
国家資格を持っていても、実務経験が5年以上必要になります。また、900日以上働いている必要があります。
働いていた職場に、実務経験証明書を発行してもらい、提出しないといけません。
また、以前は国家資格を持っていると、試験の一部の分野の受験が免除されていましたが、現在は受験者全て、資格に関わらず全問回答しないといけないようになっています。
まとめ
年々ケアマネの資格取得は難易度が上がり、難しくなっています。
これも、在宅看護が増えて、専門性の高いケアマネの需要が増えているためだと思います。
これからの時代は、在宅看護・訪問看護が増えていくので、医療の知識のある看護師からケアマネになってみるのも良いのではないでしょうか。